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2009年10月25日

万能な情報圧縮アルゴリズムに関する研究

通信理論で習ったハフマン符号は、情報源から出力される各記号の生起確率を知らないと符号を構成することができませんでした。これに対して、予め情報源の性質を知らなくても符号化が行え、しかも、入力データが長くなるにつれて圧縮率が情報源のエントロピーレートに収束するという性質を有する符号を「ユニバーサル(万能) 符号」といいます。
  最も実用的なユニバーサル符号としてLempel-Ziv符号が知られており、現在、パーソナルコンピュータのデータ圧縮ツール(LHA, ZIP等)として広く用いられています。
  植松研究室では、ユニバーサル符号による圧縮率がエントロピーレートに収束する速度や、ユニバーサル符号を用いた通信路符号の復号法などについて研究を行っています。
Posted by 植松友彦 at 10:46 午前
Categories: 研究紹介